長続きする経費削減活動の考え方

 

経費削減とは、読んで字の如く「経費を削減する」ということです。
それでは、経費には、どんなものがあるのでしょう?
大きく分けて、「管理部門」「生産部門」「販売部門」の活動に掛かる様々なヒト・モノ・コトがあります。
経費削減とは、「各部門のどこにムダがあるのか?」をしっかり把握して
そのムダを取り除くことにあります。

日頃、忙しく業務をこなしていると、

●どこにムダがあるのか考える時間がない
●ムダとわかっていても、言える場がない
●昔から、このやり方なので、疑いもなくやっている

等々、中小企業では、なんとなく業務が進みムダについて考える時間が無い場合が多くあります。
特に、電気代などは、高価な設備に頼りがちな面がありますが、
高価な設備を購入する前に、「いったいどこにムダがあるのか?」ソフト面から考えてみることをおススメします。
その方が、本当のムダが見えてきます。
そして、高価な設備に頼ったほうがいい部分も見えてきます。
社内で経費削減活動を実施する時、電気業金や水道料金は、手を付けやすい部分ですが、
その他、日々の業務の中にも、隠れたムダが沢山潜んでいます。

 

それでは、どうすればいいのでしょう?


全員が参加できるようにするために、社内的なプロジェクトとして組織的に進めます。
エコ活動、5S活動、改善活動、経費削減活動、等々、何でもかまいません。
重要なのは、全員が参加する活動にするために、社員全員で活動の意図と目標を共有し、
その活動の結果も共有する仕組みづくりが重要です。
いわゆる「活動の見える化」です。

経費削減や社内のエコ活動など、担当者が一人で頑張っている中小企業を多く見かけます。
「エコ活動 = 経費削減活動」です。
社員に、節約ばかり強要し、節約した結果(成果)については、全く公表されず
自分達の活動は、会社の役に立っているのかどうかわからないまま、節約を強要される!
これでは、経費削減担当者からガミガミ言われているだけで、やる気になりません。

組織的に活動すれば、経費は削減でき、更に業務効率もアップします。
そして、「こんな活動をしています」ということを、ホームページなどで公開すれば
会社のイメージアップにもつながります。

 

まとめ


1、社内のどこにムダがあるのか?を全員で共有する
2、社内プロジェクトとして組織的に進める
3、活動の目的と目標、そして活動の成果を全員で共有する(活動の見える化)

活動がうまく進まず、悩んでいる担当者様、
成果を出すことが最終目標ですが、そのために、大切なことは、

●担当者が一人で抱え込まない
●全員でプロセスを共有できる活動にする

この二つを実現するために、「どんな進め方がいいのか?」「どんな組織体制がいいのか?」
この二点に注力すると、必ず答えが見つかります。